前回は「2軸ジョイント回転制御&ブーリアンカット」アドインで各種歯車を作ってみて、うまくいきました。
これもいけるだろう、ということで確認したのが、今回のオイルポンプです。
オイルポンプの中でも「トロコイドポンプ」という種類で、自動車のエンジンや自動変速機によく使われています。
以前に記事にしています。
involutegearsoft.hatenablog.com
アウターロータからインナーロータを創成
アウターロータモデル
6個のR15円弧をΦ80円周等分に配置します。中心距離(偏心量)εを5にするつもりなので、ピッチ円は6×5×2=60、歯形内径60-5×2=50、歯形外径60+5×2=70です。適当に厚みをつけてドーナツ型に3D化します。
ロータ中心に、ロータと「プロジェクトのルート」の間で「位置固定ジョイント」を設定します。

インナーロータブランク
インナーロータブランクは、ただの円板です。アウターロータの内側空洞よりも大きな外径に厚みを付けて3D化し、アウターロータと重ねて配置します。
アウターロータの中心軸に対して、偏心量εオフセットした位置がインナーロータの中心軸なので、ブランクの中心を合わせて「位置固定ジョイント」を設定します。
創成運動
アウターロータが6歯なので、インナーロータは5歯です。よってアウターロータが1回転すると、インナーロータは6/5回転します。偏心量を伴って相対回転している間、干渉部位は次々と除去していきます。次の動画を見てください。

最終的には、次のような形状になります。これがアウターロータとそれに適合するインナーロータです。このままではバックラッシゼロなので、もう一工夫必要です(これ以上は触れませんが)。

創成品の創成運動
アウターロータから作成されたインナーロータを使って、アウターロータを逆算してみましょう。
アウターロータをブランクにして、インナーロータとの干渉部位を取り去っていくと、一巡してアウターロータ歯形が得られます。

創成の創成で得られたアウターロータが下左図、元のアウターロータが下右図です。元のアウターロータに存在した歯底隅肉部が消えて、滑らかな歯形が得られたことが分かります。

これらは、「2軸ジョイント制御&ブーリアンカット」アドインで作成しましたが、手作業でも実施可能です。1歯分についてだけモーションリンクで回転比を決めてから「ジョイントの駆動」で5°毎に回転させてブーリアンカットすればよいと思います。面倒ですが。