歯車の形に興味のある人に

3Dプリンタで作る遊星歯車と不思議遊星歯車

歯車を作るためにCREALITY社のEnder3 V3 KEという3Dプリンターを導入しました。

下の写真は、このプリンターで製作した遊星歯車と不思議遊星歯車を、タミヤ製の遊星ギアボックスで動かしている様子を示しています。

図1.製作モデル

タミヤのギヤボックスは、過去の記事に取り上げたものです。今回は減速比4と5の遊星歯車を使って、モータの回転数を1/20に落として、次段の遊星歯車サンギヤ入力に接続しています。
タミヤ遊星ギヤボックスセット買ってみました(1) - 歯車のハナシ



遊星歯車部

遊星歯車部の構成は下図のようになっています。一部、図1とは異なった仕様になっていました(ベアリング、回転プレートの有無)。

図2.遊星歯車部

前段のタミヤ遊星ギヤボックスの出力は、この遊星のサンギヤに入力され、キャリヤから出力されます。リングギヤは拘束していないので、そのまま運転すると空回り状態(ニュートラル)です。
後段に動力を伝達するときは、リングギヤをつかんで、回転を止めます。するとキャリヤが回転せざるを得なくなって、後段に動力を伝えます。

この時の減速比は3.29です。


不思議遊星歯車

この不思議遊星歯車は、「不思議遊星歯数探索&転位設計結果 - 歯車のハナシ」でリストアップした減速比115仕様のものです。
したがってシステム全体の総減速比は20×3.29×115=7567ですね。

図3.不思議遊星歯車部


動作状況

ちゃんと動いています。動画は後日ということで。
なお、タミヤ遊星ギヤボックス以外で、アルミパイプ、ミニチュアベアリング、穴あきプレート、ねじ類は購入品です。

以上です。