今回はHelical Gear generator, Helical Gear Plusの2つまとめています。
この2つは作者は違うのですが、特徴がよく似ていて、Helical Gear PlusはHelical Gear generatorに内歯車を加えたものというイメージです。
以後は基本Helical Gear Plusについて説明します。
規格 | 記載ないが、歯元のたけ、歯先のたけはJIS同等 |
外歯歯元形状 | 直線 |
内歯車 | 頂隙対応 |
アンダーカット形状 | 未対応 |
転位 | 対応 |
バックラッシ | 設定値の1/2 |
歯車種類 | 平歯車、ハスバ歯車、ラック、内歯車(Plusのみ) |
規格
準拠規格は不明だが、諸元入力時歯末・歯元のたけ係数入力があるので、それぞれ1,1.25を設定しておけばJIS同等の歯たけが得られるはずです。歯末・歯元のたけ係数入力あるのは、歯車専門家向けでは普通ですが、このクラスには珍しいです。addendumが歯末のたけ、dedendumが歯元のたけです。
歯元形状
GF gear generatorと同じく、インボリュート曲線の基礎円始点と中心を結ぶ半径線が歯底円とクロスするまで続き、フィレットはありません(基礎円径>歯底円径のとき)。歯数が多くなって基礎円径<歯底円径の場合は、基礎円が歯底円にぶつかり、フィレットはありません。
内歯車
頂隙に対応しています。
バックラッシが設定値の1/2
このアドインのバックラッシは「円周バックラッシ」です。円周バックラッシΔsを付けるためには歯厚をΔsだけ薄くしなければなりません。m2,Z6歯車をバックラッシ0と0.2で作成したところ、歯厚の差は0.1で、ねらいの1/2でした。
まとめ
平歯車、ハスバ歯車、内歯車が作れるアドインとしては、こちらでいいかなと思います。ただし歯元と歯底の接続がピン角なのと、バックラッシが設定の1/2であることに気を付けてください。